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メンタルヘルスコラム③厳しい勤務時間と戦う駐在員

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前回の麻子先生のコラム「異国という環境の変化」に引き続き、
今回は、駐在員として働く方のハードな勤務時間についてです。
日本との時差があるため、現地の勤務時間以外・・・たとえそれが夜であっても休日であっても、日本の勤務時間に合わせて臨機応変に対応しなければならないケースが出てきます。
それに応えて頑張れば頑張るほど、いつの間にか心と身体は黄色信号を出し始める、実際にあったケースと合わせてご紹介します。

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駐在員ってみんなほんとに働きものだと思うのです。彼らの生活を知っている人であれば、きっと同意する方は多いのではないでしょうか?

シカゴで働いている駐在員の勤務時間はとてもハードです。
これは、どこの国の駐在員も同じなのではないかなと思います。

例えば、会社出勤が午前8時30分としましょう。
8時間労働として午後5時30分に終了するはず。
が、もちろん日本で働いてた場合でも定時の5時30分に勤務が終わるわけがありませんよね。
この暗黙の了解ルールは、アメリカの日系企業にも浸透しているので、駐在員の殆どと言っていいほどの全員が、アメリカ人が5時30分に帰宅した後も会社に残って仕事をしています。
たいていの駐在員は夜の9時、10時までオフィスにいます。帰宅する時間は夜10~11時ぐらいです。

帰宅したからと言って、仕事が終わり!と言う事ではありません。
ほとんどの方はそのあと、自宅から、日本とのウェブや電話会議で1~2時間ほど仕事です。
シカゴの夜中の時間は、日本は昼間なので、日本の上司や同僚にとっては絶好調のタイミングで会議ができるわけです。
でも駐在員にとっては既に14~15時間オフィスで勤務をした後、また数時間ウェブ・電話会議をする日々です。

すごくきつい毎日なのではないでしょうか?睡眠は4~5時間取れていればいい方です。
この様な一日のパターンで次の日も同じ様な日を繰り返していく駐在員の生活です。

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毎日が仕事三昧な生活を毎日していれば、ストレスも溜まるはずです。
以前、駐在員のクライエントさんの一人で、このような生活を2年ほど毎日続けていた方がいました。
気が付いたら、仕事への意欲がなくなり、集中力も欠け、仕事へのミスが多くなり上司から毎日怒られるという状況。
鬱っぽくなり、何をどうして良いのかわからなく、ココロもカラダもぼろぼろになり誰かに話を聞いてもらわないともう無理かもしれない!という事で奥さんからオフィスに電話をもらい、カウンセリングを受ける事になった方もいます。

他のケースで睡眠一日3時間という生活を半年以上続け、一か月のうち3週間はアメリカ国内出張ベースにも関わらず、日本との会議がほぼ毎日。
ある朝、自宅にいた際に出勤しようと起き上がろうとしても、体が硬直して起きられない。
目がうつろで、言っている事が支離滅裂でどうしていいかわからないと泣きながら奥さんから電話をもらい、自宅訪問をする事に。
その駐在員は鬱への認識がなかった為に、自分が鬱になっている事も分からず、毎日睡眠を削ってまでも頑張っていたのです。
でもその結果は、自分のカラダを壊してしまったことに繋がってしまったのです。

他にも様々なケースを見てきました。
ここで知っておきたい事は、駐在員として働いている方々の勤務時間は過酷なものである中、自分のカラダ、ココロ、マインドの変化に気づく事ができずに、鬱や不安障害の症状が背後からやってくると言う事です。

【この記事の著者】
保市麻子さん写真

マインドフルプロフェッショナルカウンセリング
全米・イリノイ州認定臨床心理カウンセラー 保市麻子,NCC,LCPC

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